この記事では将棋の基本ルールについて記載しています。
皆さんこんにちは!!筆者の五号です!!
「将棋がなんとなく分かる!!」、「面白そう!!」と将棋に興味があるけど、
「細かいルールが分からない」と悩んでいる人はいませんか?
そんな方に向けて将棋のルールを丁寧に説明します!!
(将棋を全く知らない方はこちらの記事からどうぞ)
本記事では、次の5点について知ることができます。
「ルールが多いなぁ。難しそう」と思われそうですが、
大丈夫です。最初から全部を暗記する必要はありません。
まず実際に駒を触れて、動かす楽しみを味わってください!!
そして分からない部分を、その都度確認していけば自然に覚えられます。
将棋歴13年の筆者が分かりやすく説明しますので、リラックスして見て下さい。
それでは、各項目へどうぞ
並べ方: 始めは駒を表向き
対局を始める前は、図のように駒を並べます。
最初は全ての駒を表向きにします。
対局はこの状態から始まり、次の流れで進めていきます。
- 画像の状態から、先後(どちらが先に指すか)を決めて、始まりの挨拶
- 1手ずつ交互に指していく
- どちらかの王将が取られたら終了。終わりの挨拶
使用する駒:8種類、40枚
1局の将棋(1回の対局)では、「8種類、40枚」の駒を使用します。
その内自分の駒は、以下の8種類20枚用意します。
- 王将(または玉将): 1枚
- 飛車: 1枚
- 角行: 1枚
- 金将: 2枚
- 銀将: 2枚
- 桂馬: 2枚
- 香車: 2枚
- 歩兵: 9枚
相手も同様に使うため、合計8種類40枚の駒を使うのです。
駒を並べる場所:歩兵は上、飛車と角行は真ん中、それ以外は下
並べ方のポイントは次の3点です。
- 一度上:歩兵
- 真ん中:右が飛車、左は角行
- 一番下:中心に王、内側から金、銀、桂、香
正式には「大橋流」と「伊藤流」という並べ方がありますが、始めは知らなくても大丈夫です。
(大橋流と伊藤流は別の記事で紹介いたします。)
盤のマス目:縦横の列番号で表現
将棋盤のマス目の位置は、次の2点で表します。
- そのマスの右からの列番号
- そのマスの上からの列番号
下の画像を例に見てみましょう。
歩兵の位置は、「右から7列目」と「上から6列目」の場所にいますね。
ルールとして、縦の列は右から算用数字(1,2,3…)、横の列は上から漢数字(一,ニ,三…)で数えます。
この場合、歩兵は「7六の地点」にいます。
ちなみに縦の列を「筋」、横の列を「段」と言います。
また駒が移動、置かれた時は以下の順番で表現します。
- 駒が移動、置かれたマスの「筋」
- そのマスの「段」
- 移動、置いた駒の略
もし画像の地点に歩兵が動いたら、上の順に沿って「7六歩」と表されます。
段については、一~三段目を敵陣または相手陣、七~九段目を自陣と言います。
この場所は、駒が成るときの条件に出てきます。
動かし方:8種類の駒ごとに異なる
8種類(実際は9種類)の駒には、特有の動きをします。
また成る前と成った時で、違う動き方ができます。
駒が成る前
最初の状態や持ち駒を置いたとき、駒は表向きで、それぞれ次の動きをします。
王将、玉将
王将、玉将(略:王、玉)は、自分の周りを1マスだけ動けます。
この駒は最も価値が高く、取られると負けになります。
ちなみに王と玉は動きや役割は同じで、成ることは出来ません。
飛車
飛車(略:飛)は縦と横に何マスでも動けます。
ただし他の駒は飛び越えることは出来ません。
飛車は成ると「竜王」になります。
王の次に価値の高い駒であり、とても強力な駒です。
角行
角行(略:角)は斜めなら何マスでも動けます。
飛車と同様、他の駒を飛び越えられません。
角行は成ると「竜馬」になります。
飛車と同様に価値が高く、飛車と角行は別名「大駒」とも呼びます。
金将
金将(略:金)は斜め前と縦横1マスずつ動けます。
ただし斜め後ろには下がれません。
また金将は王将と同じく成ることができません。
王様を守ったり詰ましたりするのに役に立ちます。
銀将
銀将(略:銀)は斜め前後と前に1マスずつ動けます。
ただし横と後ろには動けません。
銀将は成ると「成銀」になります。
攻めや守りによく使われる駒であり、金将と銀将は「金駒」とも呼ばれます。
桂馬
桂馬(略:桂)は1マス先の斜め前に左右動けます。
この駒だけ特別で、他の駒を飛び越えることができます。
ただし後ろには下がれません。
桂馬は成ると「成桂」になります。
特殊な動きをすることから、相手の意表を突く手を指すことができます。
香車
香車(略:香)は前に何マスでも動けます。
ただし後ろには下がれず、他の駒を飛び越えることはできません。
香車は成ると「成香」になります。
使い方によって強力な駒になります。
歩兵
歩兵(略:歩)は前に1マスずつ動けます。
ただし前に他の駒がある場合は動けず、後ろには下がれません。
歩兵は成ると「と金」になります。
一番弱い駒だと思われますが、時には勝敗を分けるほど重要な駒にもなります。
駒が成った状態
王(または玉)と金以外の駒は条件を満たすと、駒を裏返して成ることができます。
また成る前と違った動きができます。
竜王、竜馬
飛車が成った「竜王」(左の駒)は、飛車の動きに王の動きが加わります。
角が成った「竜馬」(右の駒)も同様に、角の動きに王の動きが追加されます。
成ると移動範囲が増えるので、より強力な駒になります。
成銀、成桂、成香、と金
銀将が成った「成銀」(左上)は、金と同じ動きに変わります。
桂馬、香車、歩兵がそれぞれ成った「成桂」(右上)、「成香」(左下)、「と金」(右下)も金と同じ動きになります。
ただし成る前の動きができなくなるので、成らない方が良い場合もあります。
駒が成る:裏返りパワーアップ!! 方法は3通り
「成り」とは、特定の条件を満たした駒が裏返ることです。
成った駒は、動きが変化、追加されてパワーアップします!!
次の3つのうち、いずれかの条件を満たすと成れます。
- 駒が敵陣の外から敵陣に入った時 (左)
- 敵陣にある駒が敵陣を移動した時 (真ん中)
- 敵陣にある駒が敵陣の外へ出た時 (右)
また条件を満たしても、必ず成る必要は無く、成らないことも可能です。
注意として以下の2点があります。
- 成った駒は取られるまで元に戻せない
- 持ち駒を敵陣に打った瞬間は成れない ※次に動かすと成れます
駒を取る:相手の駒のマスまで移動
自分の駒が相手の駒のマスまで移動した時、その駒を取ることができます。
このとき取った駒は「持ち駒」と言い、「駒台」という場所に置きます。
将棋では、持ち駒は好きなマスに置いて、自分の駒として使うことができるのです。
ただし、すでに駒が置いてあるマスや、次に動けないマスには置けません。
ルールは全て覚える必要は無し!!駒に触れて少しずつ覚えていけば良し!!
基本ルールについてまとめますと、以下の通りです。
繰り返しになりますが、全てを暗記しなくても大丈夫です。
始めは、駒を触ったり動かしたりして、将棋を体験してみてください。
「最初はどうやって並べるんだっけ?」「どんな時に成れたかなぁ?」など
分からなくなった時に、戻って確認すれば大丈夫です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
おしまい!!!
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